ついにブーム到来!完全栄養食

食べ物には人間の体に必要な栄養を提供するという役割があります。
タンパク質や脂質、炭水化物以外にも、ビタミンやミネラルなど、人間が健康に生きていくために必要なものは、多く知られています。
1日に必要な摂取量も分かっていますし、理想的な時間的な間隔なども分かってきています。

筋力トレーニングを始めてから分かったのですが、ボディービルダーって、誰よりも食べ物のことを考えている人たちですね。
彼らは、いかに効率よく筋肉を肥大させるか、その後、いかに効率よく脂肪を減らすか、そのためにどのようなタイミングでどのような食べ物を食べるか、を真剣に考えています。
トレーニングも大切ですが、体は食べ物で作られていることをしっかりと認識しているからです。

わたしたちは日常的にはあまり考えませんが、筋トレをしている人は、食材を選ぶ時に、その食材に含まれる栄養を考えて献立を考えます。
外食は、栄養素の計算がしにくいのと、摂取したくないものが含まれているかどうかがわからないので、極力避けます。

完全栄養食は、厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」に基づいて33種類の栄養素がバランスよく含まれたものを言います。
完全栄養食の市場を切り開いてきたのは、2016年に創業したベースフードで、現在は、ECのほか、コンビニやドラッグストアなど約6500店舗で商品を販売しています。
取扱店舗数は、この4ヶ月で約4倍に拡大していて、徐々に認知度も高まっています。
ベースフード以外にも、日清食品や森永も商品開発をしています。

近い将来、日々の食事は計算された完全栄養食を食べ、たまに、違うものを食べる、という生活が来るような気がします。

今や、私も普段の食事は栄養バランスを考えた同じ食事を3食(+間食)食べています。何なら3日続けて同じものを食べるときもありますが、何の苦にもなってません。
それよりも、しっかり摂取したい栄養を確実に摂取できている方が喜ばしい、という感覚です。

アパレルで考えてみると、完全栄養食は、スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたことと似ています。
明日何を食べるか、を考えて食材を買ったり、調理をするという判断を放棄することで、もっと大切なこと、違うことにその判断力を投入し、注力できるようになる、というものです。

完全栄養食は、食べ物がもついろんな役割の1つにフォーカスした食べ物ですが、完全アパレルを作るとしたら、アパレルの何にフォーカスすることになるでしょうか?

3年後には、どっかのベンチャーが出してるような気がします。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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