SDGsというのは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標で、17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
今、世界各国のルールがSDGsに沿ったものになっていっているので、世界の経済もSDGsに向けて進んでいます。
その中でも、2050年カーボンニュートラルに向けての脱炭素は大きなビジネスになっていますね。
「未来のことは誰にも分からない」と言いますが、2030年までSDGsの流れが変わることはないでしょう。
SDGsは2030年の未来から現在に出された宿題なので、分かっている未来と言えます。
なので、ビジネス面でもこの流れにのらないことは間違っています。
その中で大切なのは、どの流れにのるか。
アパレルでは、12.つくる責任 つかう責任 に対するアプローチが目立ちますが、果たして消費者の心を掴むことは出来るでしょうか?というか、そもそも消費者は倫理的な消費を優先するのか?
多分、「これではない」とアパレルの人たちが一番よく分かっていると思いますが、どうしたらいいのでしょうか?
余剰在庫を減らそうとすると、コストが上がり、売上が落ちる。
つくる責任 つかう責任 に向けてのアプローチでは、なかなか利益に繋がりそうな気配がしません。
ここは、消費者へ訴えるのではなく、まずは収益の安定のために、テスラのようにSDGsの中で一番ビジネスの匂いがするカーボンニュートラルに照準を合わせてみてはどうでしょうか?
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展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。