聖地マーケティング

4/21 日経MJの1面は、化粧品のSHIROの特集でした。
4/28 創業の地、北海道砂川市に新しい工場をオープンする予定で、
その内容、意図についてのインタビューです。

SHIROの化粧品の原料は北海道産のものを多く使っているそうですが、
もともと、
「昆布の食べられない部分を活かすにはどうしたらいいか」
という発想で化粧品の開発をした、という根っからのSDGsブランドです。

新しい工場は、ファン・顧客はもちろん、同業者にもすべてオープンになっています。
なかなか思い切っています。自信があるからなせる技です。

工場に併設されたカフェから製造現場を見ることが出来て、
工場で出来たてのコスメも購入出来るようになっています。
ここまでは想像出来る範囲です。

2024春には宿泊施設もオープン予定なのですが、これが突き抜けてます。
今井会長曰く、
「建物の設計図をもとに木を切り出すことに違和感を覚えた」
ため、
「森を管理するために出てきた間伐材から建物を作る」
という逆転の発想で作られています。

この砂川市の工場でSHIROというブランドの個性、世界観を体験してもらい、ここをSHIROの聖地にするという戦略です。

今後も、このような聖地マーケティングは広がっていきそうです。

アパレルで考えると、スポーツブランドやアウトドアブランドでは聖地マーケティングが行われていますが、一般的なブランドでは行われていません。

聖地がないブランドは、他のブランドとの競争から抜け出せないので、
長続きしないような気がします。


ネットで簡単に買えるからこそ、ブランドの世界を感じられる聖地の重要性は高まっていくことでしょう。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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