リスクとリターンの話

投資をする時、あなたならリスクとリターンをどう考えますか?

「高いリターンのためには高いリスクを取る必要がある」
「リターンの低いものはリスクも低い」

このように考えることが多いのではないでしょうか?
もちろん、私もそのように考えます。

誰かに教えてもらったわけではないのですが、
「リスクとリターンは比例している」
と経験的に認識しているのです。

しかし、少し考えを進めていくと、違うことが分かります。

仮に、
「100の投資が110になる」
という金融商品があったとします。
良いリターンなので人気が出ます。

「人気が出る」ということは、
「リスクに比べてリターンが多い」
と多くの人が考えている、ということになります。

そしてその金融商品の値段は上がっていきます。
例えば、100のものが102になったとします。
すると保有していた人は
「やっぱり、値段が上がっている。
これは120になるかもしれない」
と考えます。

投資するかどうか迷っていた人は、
「100が102に値上がりした。
将来は120まで値上がりするかもしれないから、
今のうちに投資したほうが良い」
と考えて買います。

実力的には110のリターンにしかならないのに、
120まで期待をする人が出てきます。
そのような人は、111でも投資してしまいます。

100の投資で110のリターンが、
102の投資で110のリターン
105の投資で110のリターン
110の投資で110のリターン
115の投資で110のリターン
と、どんどんリスクは上がっていき、
リターンは減っていきます。

つまり、リスクとリターンは比例しておらず、
大衆は
「高リスク低リターン」
に流されてしまう、ということになります。

このようなことは、アパレルビジネスでも起こっています。

流行に流されて、右肩上がりの需要予測をした時点で、
実は、リスクが高まっているにも関わらず、
「この流行は今後も続く」
と考えてしまいがちです。

みんなが「これが流行だ」と言い始めたら、
危険なサインなのかもしれません。

投資でもアパレルでも歴史が証明しています。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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