アナログ無人店舗の可能性

アナログ無人店舗の可能性

8/11 の日経MJにもアナログ無人店舗の記事が掲載されていましたが、京都にもアナログ無人店舗が登場しました。

河原町丸太町の交差点すぐ、コロナ前は杖屋さんだったところに、24時間営業の冷凍餃子販売店が出来ていました。
2019年7月に無人店舗での販売を始め、今では200店舗にまで増えた「餃子の雪松」のインスパイア店舗で「祇園餃子」という名称です。
仕組みは全く同じで、36個1000円、代金は、募金箱のようなところに入れる、おつりはなし。
やっていることは田舎にある、野菜の無人販売と大して変わりません。

以前、こちらでも取り上げたことのある無人古着屋「ムジンノフクヤ」は、今年中に5店舗展開を計画しているそうです。

三鷹の商店街には、無人の古本屋「BOOK ROAD」があります。本好きの
店主が、奥さんから自宅の本棚の片付けを注意されて開いたお店です。

上海の虹橋空港で無人コンビニを経験してその精度に驚きましたが、いま拡がっている無人店舗は超アナログです。
防犯カメラは付いているものの、決済は、募金箱、カプセル自動販売機、券売機、と特別な技術を使っていません。
ただし防犯面から、ガラス張りのお店が多いようです。

ハイテク無人店舗とアナログ無人店舗を経験して感じることは、
ハイテク無人店舗はハイテクであればあるほどバグを期待してしまう、というかAIに挑戦したくなる気がします。
一方、アナログ無人店舗の方は、ちゃんと払うものを払って早く店を出たい、という気持ちになります。無料だからズルしてるんちゃうか?と思われたくない、という心理です。

行動経済学的にみると、アナログ無人販売は、モノの販売という市場規範の中に社会規範を取り入れた珍しいモデルと言えます。

餃子のお店で考えてみると、行動のフローは
1)お店に入る
2)利用の仕方を見る(自ら確認しにいきます)
3)冷凍庫から必要な分の餃子を抜き取る
4)それに見合った料金を募金箱に入れる
となっています。

3)→4)というのが1つのポイントになっています。

3)で自分の意志で個数を決め、ドアを開け、取り出し、ドアを締めるという行動を取っているので、4)が自然のことになります。

「同じものなら安いほうがいい」
「同じ値段なら多いほうがいい」
はずの市場規範の中に、決められたルールを自分の意志で守るという社会規範が導入されています。

4)→3)だと、1個分払って2個取る人が出てきても不思議ではないです。

元は「餃子の雪松」のビジネスモデルなので、彼らがどの程度の試行錯誤を経て今の形態になったのか分かりませんが、絶妙です。

万引は無人でも有人でもある一定数あるとすれば、監視するためだけの人員は確かに無駄ですし、無人にすることで営業時間が24時間にできるというのはすごいメリットですね。また、対面ではないので感染症にも強いです。

今後、アナログ無人店舗でどのようなものが売られていくのか、注目ですね。

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