管理職なんていらない

「管理職なんて要らない」

というとどんな組織を思い浮かべますか?

社員が全員フラットな立場で、カリスマ社長と直接繋がっていて風通しの良い組織

恐らく、このような組織をイメージすると思います。

実は、このような組織は社長の能力に依存しているので、社長に何かあったときに太刀打ち出来なくなります。
では、組織を持続するためにはどうすべきか?

広島のメガネチェーン「メガネ21」を運営するトゥーワンに
その答えの1つがあります。

「メガネ21」はFC含めて100店舗のメガネ屋さんを展開する
メガネチェーンです。

彼らの特徴は、
・管理職なし → これは想像できる
・社長は名誉職 → 4年毎の任期制
・ノルマなし
・評価なし
・給料は入社年次ごとで一律同じ

いわゆる経営者が居ない状態で、出店戦略や事業の見直しなどの
経営判断は誰が行うのか?
21では、誰が行うとは決まっておらず、全員で経営判断を行い、
責任持ってやっています。

全員に責任があると、誰も責任を取らなくなりそうです。
21では経営判断の失敗は全員の所得や福利厚生に影響が
出る一方、利益に貢献した場合、その社員に利益の分配権が
あるので、誰もが積極的に提案を望むということです。

知れば知るほど珍しい仕組みの会社ですが、ある意味、合理的
です。
「社員全員が経営者マインドを持て」と言われても、普通の
ピラミッド構造の会社では非常に難しく、個人に委ねられている
のが実情です。
なので、21のような組織が本当に機能するなら、希望が持てます。
実際にメガネ販売という形態で21が実践しているということは、
アパレルでも実現可能かもしれません。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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