Netflixと三陽商会は何が違うのか?

Netflixと三陽商会は何が違うのか?

Newspicks で、

NetflixがECサイト立ち上げ、アパレルや雑貨を販売
https://newspicks.com/news/5925875

という記事がありました。

ネットフリックスの作品の世界観をユーザーが楽しむための手段を提供することを目的に、アパレルや雑貨を展開します。
NEWSPICKSのコメント欄には、非常にポジティブな意見が多く、ワクワク感が溢れています。

いわば、キャラクタービジネスなので特別新しいわけではないのですが、動画のプラットフォーマーがオリジナルのコンテンツを作成し世界に配信し、更にグッズの販売まで世界に向けて行う、というスケールがすごいですね。日本にいて発想出来るとすれば、テレビ番組のキャラクターグッズを販売することぐらいだと思います。

同じようなものに、ファッション雑誌の商品がそのまま携帯電話で買えるマガシークというサービスもありました(今もありますが、形が変わっています)。

また、約2年前、2019年7月にオンライン上で公開する映画作品から商品が購入できる日本初のシネマコマース型のマーケティング手法を導入したCAST:(キャスト)というブランドを三陽商会もローンチしました。が結局、1年後の2020年7月で終了してしまいました。

NetflixのECサイトはこれからスタートなので、実際にどうなるのかは分かりませんが、ユーザーの期待感は三陽商会のキャストの時と比べられないぐらい大きいです。

その差はどこにあるのでしょうか?

まず、発信力が違います。
一般の消費者にとって、Netflixの知名度と三陽商会の知名度には雲泥の差があります。

次に、動線の作り方が違います。
Nexflixはコンテンツでファンを作り、ファンが作中の商品やグッズを買う動線です。そして作中のすべてがグッズになる可能性があります。洋服、雑貨はもちろん、食べ物、飲み物、場所などすべて。

一方、キャストはコンテンツとグッズが同時進行ですので実際にファンが出来るか分かる前に商品の準備をしなければなりません。商品の企画が先でそれに合わせたコンテンツを作っていた可能性もあります。そして、あくまでも作中に出てくるアパレルのみが対象なので、仮に拡がったとしても限定的です。

最大の差は、コンテンツ自体が持つ力の差ですね。
Netflixは「コンテンツ命」で地上波のテレビよりも多くの予算が掛けられています。一方、キャストはカタログ/プロモーションという位置のコンテンツですから、コンテンツの完成度では全く勝負にならない。

考えれば考えるほど、三陽商会のキャストのビジネスモデルはNetflixと比べて貧弱です。

三陽商会のキャスト単体で、果たして勝算が合ったのか?疑問です。

よく考えてみると、Netflixはディズニーがやってきたことを焼き直しているだけとも言えます。日本でも、戦隊モノやアニメは同じことをやっています。ターゲットは子供中心だったのが、ディズニーは大人に向けてのコンテンツも始めました。
一方、Netflixは最初から大人狙いです。大人の方がお金を使えますし、マーケットも大きいので、誰も手を付けていない王道に真っ向勝負しているといえます。

アマゾンやアップル、グーグルも黙ってみているとは思えませんし、日本ならソニーあたりも何かやってくるかもしれませんね。

少なくとも、アパレル企業が主導権を握ることはなさそうですが、誰かが仕様書作ったり生地を集めたりしないと服は作れないので、黒子に徹するのも一つの戦略かもしれません。

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