ターゲットを間違っていないか?

製造業においては大量生産は品質の安定とコスト
削減のために必要です。
なので製造小売業はお店をどうやって増やしてい
くかを考えざるを得ない業態と言えます。
人が1年間で消費するモノの数は大体決まってい
るので、シェアを拡大することも大切です。

SDGsで大量生産大量消費が否定されていますが、
私は「大量生産大量消費」自体を否定する気にな
れません。
高品質低価格は消費者の欲するものであり、その
実現のためには「大量生産」が1つの解だからで
す。

問題は大量に生産したものを買ってもらえないこ
とです。
でも作る時には買ってもらえるはずなんです。

なぜこのようなことが起こるのか?

1型5000枚作りたい。
月50枚/店は売れる。
店を100店舗作ればいい。
みたいな発想ではないでしょうか?

アパレル業界の人は服好きが多いので、前提が
「世界は服好きで溢れている」
なんです。

1型5000枚売り切るためには、世間に20%
しかいない少数派の服好きな人ではなく、世間の
80%である服に興味がない人にアプローチする
べきです。
でもブランド側からすると、見えない100人の
相手をするよりも、見えている1人にアプローチ
するほうが簡単です。
こうしてターゲットに無理が生じているのではな
いでしょうか?

随分前からマスの周辺がレッドオーシャンです。
マスのど真ん中はガラ空きのような気がします。

実は狙い目では??

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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