牛乳宅配の復活

一時は存続の危機にあった牛乳の宅配が、復活しています。

40年ぐらい前には、我が家でも牛乳の宅配を取っていたと記憶しています。当時の牛乳といえば紙パックではなく瓶です。飲んでいようが飲んでまいが、問答無用に毎朝届く、サブスクモデルです。
瓶も回収されリユースされていたので、サスティナブルでした。

しかし、紙パックが主流になり、スーパーやコンビニで手軽に買えるようになるにつれて、牛乳の宅配は衰退していきます。
集合住宅の増加も衰退の一因かもしれません。
1970年代のピーク時には350万軒だった契約数が、1980年代半ばには120万軒まで減少し存続の危機に。

そんな、牛乳の宅配が、コロナ禍で復活しています。

専用商品、サービス向上、生活サポートの3つのSが中高年をひきつけています。

1つ目のS 専用商品
1990年代に入ると、牛乳だけではなくヨーグルトや乳酸菌飲料の宅配専用商品を開発、配達も毎日から週2~3日に変更し、空いている時間を顧客開拓に。

2つ目のS サービス向上
コロナ以前は契約や集金で契約者と顔を合わせることも多かったが、現在は対面が少なくなっている。その分、見守りに工夫を凝らし、例えば、保冷ボックスに商品が残っていたり、回収する空き瓶が出てなかったりすると、専任スタッフが電話で様子を確認する体制を作っている。

3つ目のS 生活サポート
食事や惣菜の宅配事業、保険を組合せたサービスの開発なども行っている

超高齢化社会に向けて、高齢者と日々接点を持つ牛乳宅配事業は、高齢者向けラストワンマイルの最強のインフラの1つなのかもしれません。

アパレルで出来ることは何があるでしょうか?

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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