モンテローザの功罪

アパレルOEMビジネスを長くやっていると、
「結局、パクリなのね」
と思う瞬間があると思います。

コレクションのパクリ
雑誌のパクリ
隣の店のパクリ

私はがっかりしたこともありますが、
日本の主要産業も同じ歴史なんですよね。

車も電気も、そして、料理も。

日本で一番、あからさまなパクリをしていて、
結果、負けていない会社をご存知ですか?

モンテローザ=勝ちにこだわる会社

いちばん有名なのは「和民」と「魚民」でしょうか?

他には、
個室居酒屋の「月の雫」と「月の宴」
地産地消感の「塚田農場」と「山内農場」
があります。

完全にパクってます。

創業40年で1200店舗まで大きくなったのは、
徹底した二番手戦略によるものです。

・流行っている業態を研究して何から何まで真似る
・固定費を下げるため、立地は二等地

やるなら徹底的に。
外観もメニューも訴えられるほど出来るだけ似せて。

一方、モンテローザには危うさもあります。

・2018年 ブラック企業大賞ノミネート
・過酷な労働環境
・パワハラ気質

業績の拡大の影にブラック体質。
そして今は大苦戦。

アパレルでも同じようなところがありました(す)。

色んな事例を見て、わたしたちが学ぶべきは、
・習うより慣れよ、学ぶより真似よ

・売り手よし 買い手よし 世間良し 未来良し
なのでしょう。

そして隣の国をあまり馬鹿にしないでね。
あの頃の日本をなぞっているだけなので。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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