自然農法から学べること

10年以上続けている家庭菜園ですが、今月から一部の区画で新しい農法を導入することにしました。
自然農法と言われるものです。
何がどう自然かというと、
・無肥料
・不耕起
という農業の常識をくつがえす方法です。

この自然農法の鍵を握るのは、勝手に生えてくる雑草。

今まではこの雑草に悩まされてきました。農薬や除草剤を使う農家の人の気持ち、十分理解できます。農薬を使いたくない場合は、マルチングと言われる黒いフィルムを張って雑草の生育を防ぎます。日光を遮断することで雑草を成長させないという方法です。
私も長年、このマルチングを愛用してきました。大部分の場所はマルチングで雑草対策が出来るのですが、それでも奴らの生命力は強く、ゼロにはなりません。
いっその事、雑草を美味しく食べる方法を考えたほうが良いのでは、と真剣に考えたこともあります。

そんな時に出会ったのが、この自然農法です。

ところで皆さん、雑草抜きしたことあると思います。上の葉っぱだけ取ったら怒られませんでしたか?根が残っているからまた生えてくる、と。なので、根っこごと抜くように教えられたと思います。
自然農法では、この考え方は正しくもあり間違いでもあります。

よく考えてみれば分かるのですが、根っこを抜いたらもうそこから雑草が生えてこないか、というとそうではありません。根っこを抜くことで、地中に埋まっていた雑草の種に空気が届き発芽するのです。根っこが残っていてもまた生えてくる、根っこごと抜いてもまた生えてくる。どうするんだよ。

自然農法では雑草は刈りますが、雑草のどこを刈り取るかが大切です。成長点と呼ばれるところで刈ると雑草は成長することなく枯れていきます。地中に残った根も枯れていきます。すると根があったところが空洞になり、耕したのと同じ状態になるわけです。

刈り取った雑草はどうするか。今まで黒いフィルムで行っていたマルチングの代わりの雑草マルチングとして使用します。雑草マルチは分解されて肥料になります。常に新しい雑草マルチを掛け続ければ、わざわざ肥料を投入しなくても良い、ということになります。

今までは、抜いたり刈ったりして畑の隅で積み上げられていた雑草がまた土に還るんです。サスティナブル感ありませんか?

当然、自然農法に、手間がかかるため大量生産には向かない、という弱点があります。ただ元々家庭菜園をする人は取れた野菜を売ろうと思っている人は少ないので、自然農法は家庭菜園には適していると言えます。

自然農法の結果は半年後に分かりますが、全面でなくても、一部でも循環できれば、それで十分です。

雑草は生えてるものである、という事実に抗うのではなく、逆にどう利用するか?これは先日も話したバックキャスト思考です。

アパレルで考えてみると、アパレルでは廃棄が発生してしまう、という事実に抗わないことで出来ることがないか?市場全体を縮小させる2次流通3次流通ではなく、もっと積極的に付加価値を付けることは出来ないか?ということになります。

抗って受注生産にすることも1つの解決方法ですが、特にアパレル生産では大量生産によって多くの労働者に富の分配が行われているという側面もあります。
畑の隅に積み上げられて何の価値も生まない雑草のような扱いになるか、また畑に敷かれて肥料となって土に還る雑草になるか。

アパレルでも自然農法的解決があるように思います。

コメントを残す