歴史的転換

2022年4月11日はあるものが歴史的な転換をした日だったのですが、何か分かりますか?

テレビです。
1953年にテレビ放送が始まってから、テレビ番組は電波を受信して受像機で見るものだったのですが、4月11日、インターネット経由=TVerでのリアルタイム同時配信が始まったのです。

電波を受信しなくてもテレビ番組を見れるということは、ブラウザーが搭載されているモニターがあればテレビ番組がリアルタイムで見れるということです。テレビ側からすると、より正確な視聴データを取得することも出来るでしょう。
見逃し配信のアーカイブが充実すると「録画する」という概念もなくなっていくかもしれません。

TVerのリアルタイム配信は動画配信サービスへの挑戦にもなります。視聴者は有料のオンデマンドと無料の広告型の2つのコンテンツをうまく使い分けていくでしょう。
外出先で動画ではなくてテレビを見る人も増えそうですね。

TVerのリアルタイム配信が興味深いのは、TV側にとっては歴史的転換の大問題なのかもしれないのですが、視聴者側には「今更?なぜ今まで出来なかったのか?」ぐらいに捉えられていることでしょう。

顧客が求めているものが何か?を考えなければ取り残されていく。気付いて転換すれば、新しい勝負が始まる。

アパレルでも新しい勝負してみたいですね。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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