トレンドは誰のために?

サッカーでオフサイド判定が半自動になり、今回の
ワールドカップで運用されてます。
サッカーで最も曖昧なオフサイド判定が半自動で出
来る時代ですから、そのうち、野球のストライク・
ボール判定も、タッチアウト・セーフも、自動で出
来るようになりそうですね。

それにしても画像認識の技術進歩はすごいですね。

アパレルでも画像認識の技術は生かされています。
ある会社はディベロッパーと組んで来店者の画像解
析を行い、その分析データを提供しています。

ネット上で拡散されている画像も同じように解析・
分析され、データ化されています。

これらは、アパレルの次の企画のためのデータです。
アパレルの企画担当は「次のトレンドがどうなるの
か」を過去のデータから起こしています。それは消
費者は「トレンドに沿った商品を欲している」とい
うことが前提になっています。

本当に消費者はトレンドを追っかけてるんでしょうか?

東京都港区で働く若手女性40人に最近弊社がとっ
た服に関する悩みのアンケートによると、彼女たち
から直接「トレンドが分からない」という答えはあ
りませんでした。
「自分の持っている服をどのように組み合わせたら
良いかが分からない」
というのが、その同義なのかもしれません。
でも、最先端を知りたい、という答えは無かったの
です。

今の企画担当がすべきことはトレンドの分析もあり
ますが、その前に
「消費者が求めているものは何か?」
を追求することではないか?と思います。
過去のデータでは分からないのかもしれません。が、
そこにどうアプローチするべきか?を突き詰めるほ
うが業界が変わるような気がします。

アパレル業界も本当の意味でのマーケティングをす
べき時なのかもしれません。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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