カスタムという戦略

「ボノン」というバッグインバッグブランド御存知ですか?

「ボノン」というのは、高級ブランド専用のバッグインバッグで、
ネットショップをオープンして3年目。
主力のエルメス向けだけで、累計3万個以上売れているそうです。

「ポノン」が誕生したきっかけは、社長が会社員時代に
念願のエルメスのバッグを購入。できるだけ長く、キレイに使いたい
という思いから、丁寧に扱うものの、ポケットの数が少なく、
次第に使いにくさを感じることに。

使いやすくするために市販のバッグインバッグを試してみたが、
なかなかしっくりいかず。
結果、オリジナルで作ろう、となりスタートしました、

高級ブランド品は、高級だからこそ「大切に使いたい」という
ニーズがあります。やはり「悩みごと」を解決するのがサービスの
基本なんですね。

ついつい私たちは本体を狙ってしまいますが、
周辺にもチャンスは転がっているものです。

例えば、自動車やバイクでは、本体以外にもパーツがあります。
スマートフォンでは、ケースなどがあります。
スマートフォンケースって不思議ではないですか?
「落としたときに壊れないように」というニーズがあることを
アップルやグーグルが知らない訳ありません。
本体にいくらでも工夫できるはずです。
カメラの画素数増やしたり、プロセッサーの性能をアップするなら、
出来るはずです。
でもアップルがやらないのは、周辺アイテムは参入者が多くいた方が
全体の市場が大きくなる、という判断だと思います。

コバンザメ商法で良しとしましょう。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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