ITが文化を変える

先週からバンコクに来ています。
初めて出張に来たのが2013年10月ですので、
ちょうど10年前になります。

コロナの3年間でブランクもありますが、
この10年の間にITによって
大きく変わったバンコクの文化があります。

それは、
トゥクトゥクの激減
です。

トゥクトゥクとは、オート三輪とでもいいまくすか、
バイクのような運転席に2人分の座液がついた乗り物で、
派手めな装飾が特徴です。
道端で客待ちしていて、行き先を告げて価格交渉して乗車。
車よりも狭いところを走れるので、
車に比べると渋滞を回避できたイメージです。

いまや、街中でトゥクトゥクを見かけることは
ほとんどなくなりました。

代わりに台頭してきたのが、バイクタクシー。
バイタク とか、モタサイ と呼ばれています。

渋滞の中をすり抜けていくのでかなり早いです。
70kmで走る運ちゃんも居るので、
恐怖と隣り合わせです。

実は登録制で運転手はオレンジのベストを来ています。

トゥクトゥクと同じくこちらもメーターは無いので、
行き先を告げて降りる時に適当にお金を払います。
タクシーでもメーター倒してくれないことがあるので、
変わらないと言えば変わりませんが。

旅行者にとっては難易度高めの乗り物です。

前回、今回とよく使っているのが、
同じモタサイでも配車アプリを使った
モタサイです。

GRAB や BOLT というアプリがあり、
行き先を入れると価格とルートが表示されオーダー。
待ち合わせ場所に運ちゃんが来て、
後ろにまたがって出発進行。
目的地に着いたら降りて終了。
決済は日本のクレジットカードでok

近くても遠くても文句言われないし、
明朗会計で、旅行者にも安全です。

バンコク在住日本人に聞いても、
バイタクで事故にあったことは一度もない
ということですし、
実際、事故現場は見たこと無いので、
案外、大丈夫なのでしょう。

便利で早くて明朗会計なので、
トゥクトゥクが激減するのも当然ですね。
IT恐るべし。

そんなバイタクにも弱点はあります。
雨と荷物です。

雨はたまのことですし、
雨になれば車の渋滞も増すので、
不便さは同じかもしれません。

荷物だけは、限りがあります。
ペットボトルの水を大量に買っても、
モタサイには乗れない。。。

そんな理由からでしょうか、
トゥクトゥクが大量に客待ちしている場所がありました。

市場です。

荷物はいくらITが発達してもなくならないので、
買ったものは誰かが運ばなくてはなりません。

ITで課題解決が進んでも、
モノを運ぶ
という物流だけはなくならないですね。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

コメントを残す