atmos 本明秀文の考え方

スニーカーのセレクトショップ atmos を
アメリカのシューズ小売フットロッカーに
400億で売却した本明秀明氏。

彼のインタビュー記事を見て、勉強になったので紹介します。
https://shueisha.online/business/198646

今は、atmos を退社し、あらたに「おにぎり まんま」
の経営をしています。

本明秀明氏は、
「なんでもかんでも売れる時代は終わった」
と考えていて、

「手に入りづらいもの」を売る
「熱狂的なビリーバー」に売る

のが今のビジネスの鉄則と言います。

スニーカー全盛期にatmosはこれを体現していました。

この2つをどのようにして両立するのか?
がポイントです。

「手に入りづらいもの」は沢山ありますが、
それに「熱狂的なビリーバー」が居なければ成立しません。

一般的には「手に入りづらいもの」を探して、それに向けて
「熱狂的なビリーバー」を育てようとします。
アパレルでいうと、
・貴重な原料を使った素材
・オリジナル
・数量限定
となります。
しかし、そこに熱狂がなければ盛り上がることはありません。

一方、インフルエンサーマーケティングや推し活は、
「熱狂的なビリーバー」を作り出してから、そこに
「手に入りづらいもの」を投入するビジネスなので、
成立しやすいと言えます。
では、インフルエンサーマーケティングが必ず成功するか、
というとそうではありません。

「手に入りづらいもの」と「熱狂的ビリーバー」以外に、
ビジネスに必要なものがあるということですね。

筋トレyoutuberがいくらアパレルやっても売れないのは、
製品の品質が悪いからではなく、デザインが悪いからではなく、
「欲しい」という感情が生まれないからです。

私達が考え抜かないといかないことは、
「何を欲しがっているのか?」
という1点に尽きます。

安い値段を求めている人に、いくら品質で訴えても、
相手には響きませんね。
と、自分に言い聞かせてます。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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