ユニクロのペルソナ

商品やサービスを開発する際に、
一番、最初に考えるものに
「ペルソナ」
があります。

その商品やサービスは「誰」に向けて存在しているのか?

その「誰」は具体的であればあるほど良い、とされています。
「あの人に届けたい」
という強い情熱が、商品やサービスを強くしていくのです。

「あの人」が抱えている課題や問題を解決し生活を改善することで
対価としてお金をもらっているのです。

ただ、ペルソナの条件設定にすごく違和感を感じていました。

年齢、性別、居住地、家族構成、趣味・嗜好などを
細かく設定するように教わります。
誰かと誰かを組み合わせたような人物が出来上がります。
なぜか、その人物が買ってくれる気がしない、のです。

その理由が何かを考えていたのですが、
ユニクロの柳井正さんが、息子の康治さんに語った、
「ユニクロをやっている理由」
正解のような気がしました。

ユニクロの哲学について
「ユニクロはカテゴライズしないし、
障害とか健常、貧富の差、国籍、宗教とか一切関係ない、
本当に開かれたブランドにしたい」
と。

ユニクロが登場した時は、ただの価格破壊のカテゴリーキラーでしたが、
徐々に、このような哲学が生まれてきたのでしょう。
(後付だと信じています)

狭いターゲットに刺さるよりも、もっと多くの人の人生を豊かにできる方が、
素晴らしいことですね。

2024年のビジネスは、このような方向性で考えていきたいと思います。

今年も1年、よろしくお願いします。

 

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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