会計は何のために

スループット会計の本を読み始めたことは
先日話しました。
スループット会計という本です。
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実務的な本だったので、その前提を知っておくべきだと思い、
制約理論の父 ゴールドラット先生の
コストに縛られるな
を先に読むことにしました。
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全部でパートⅣまであり、私は現在、パートⅡなのですが、
パートⅠで根本的なことが書かれていました。

それは、
会計は何のためにあるのか?
ということです。

義務である納税のために行うものが会計であるなら、
税務会計だけすればいいのに、
現実は税務と経営上の会計は異なっています。

会計は経営判断をするために必要なのであるる、という
当たり前のことを忘れてしまいがちです。

よりキャッシュを生み出すためにはどうしたらいいか?
何を改善すべきか?
をみるために会計はある、ということです。

生産性を上げるために、同じ資本を投下するなら、
より多くの価値を産まなければならない。
そのために色んな判断をしなければならない。
その根拠のために会計が必要なのです。

ただ、その会計にもいろんな手法があります。
会計の世界では、コスト会計という考え方が今も多くを占めていますが、
もはや、実態との乖離があるため、コスト会計ベースでの判断では、
happy になれなくなりつつあります。
そこで出てくるのが、スループット会計です。

コスト会計では、単品の採算の積み重ねが結果になる、という前提なのですが、
どうもそれは間違っているようです。

コストを下げれば利益が増える
在庫を減らせば利益が増える

という場合のコストや在庫は完全に一部分なので、
会社全体で利益が増えるかどうかは別
という意味です。

商社ではコスト会計が叩き込まれるので、非常に違和感があるのですが、
この先には何かがあるような気がしています。

企業の目的は、将来に向けて安定してキャッシュを生み出すこと、なので
部分最適ではなく全体最適が大切ということを学びました。

染み付いた考え方を変えるのは大変な作業ですが、
何とか付いていきたいものです。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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