マイクロインフルエンサーの時代

”芸能人1人より一般人100人”

先週の日経MJでは、企業のSNS戦略が変わってきた、
という記事が載っていました。

フォロワー数は10万人以下と小粒でも、
投稿の熱量が大きいマイクロインフルエンサーが
注目されている、というものです。

メガインフルエンサーは拡散力は高いが、
投稿者自体への共感が多く、
サービスや商品への共感は少ない。
一方、マイクロインフルエンサーは、
その投稿内容への共感が生まれることが多い。

その理由は、マイクロインフルエンサーは、
自身の趣味や特技に特化した発信を続けた結果、
独自の今ミュニティーを形成していることが多い。

なので、投稿がその分野のものであれば、
ファンからの反応も良く、拡散もされる。

というものです。

確かにそうですね。

ソロキャンプの発信をしてファンがついてきたら、
キャンプグッズを使ってもらって拡販しよう。
筋トレの発信をしてファンがついてきたら、
サプリを紹介してもらって拡販しよう。

ある一定の効果は期待できますし、分散させることで、
リスクヘッジにも繋がります。

ただ、マスからマイクロへ、という流れは、
消費者を騙せなくなってきた、
とも言えるのではないでしょうか?

昔から、記事と広告の間では色んな問題が起こってきました。

私の高校時代の話をしましょう。
中学からDIMEという新製品情報やトレンド情報が載っている
雑誌が好きで購入していました。
全ての記事が新鮮で「へー」と読んでいたことを思い出します。
ある時、同じような記事でも違和感を感じる記事がありました。

似てるけど、少し違う

ページの下に<協力:〇〇>と書いてあるのを見て、
「もしかして、これ広告??」
と気づいてしましました。

タイアップ記事というものです。

それから、記事がタイアップかどうかを確認するようになり、逆に、
タイアップ記事を出している商品やサービスのほうが信用できない、
という状態になりました。

いつの時代も、影響力のある媒体にはスポンサーがつき、
一部の人がそのカラクリに気づき離れていく、
そして、また新しいメディア・媒体がうまれ、同じようにスポンサーがつき、
を繰り返しています。

メガインフルエンサーがダメで、
マイクロインフルエンサーが良い、
という話ではなくて、

本当に良い情報であれば拡散は持続的で、
上辺だけの情報であれば拡散は限定的

という話だと思います。

商品力というのはそれ自体の拡散力なのかもしれません。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

コメントを残す