キャンパーに人気のアウトドアブランド「スノピ」こと
「スノーピーク」が、ファンドの支援を受け、MBOで
株式の非公開化を行うことが2/20に発表されました。
その1週間前の2/13 に発表された2023年12月期の決算では
・売上高 257億円 16%減
・営業利益 9億4300万円 74%減
・純利益 100万円 99%減
という「いかにも」な数字でした。
しかもMBOの件は発表せず。
コロナ禍でのキャンプブームで業績は右肩上がり
アフターコロナになってライト層がキャンプから離れ、
在庫過多で利益減、という非常に分かりやすい構図が
見えてきます。
このサイクルは、どれだけ歴史を振り返って心しても、
避けることが出来ないのでしょう。
避けるために出来ることは「成長を前提としない」ことです。
しかい上場企業として「成長を前提としない」ことは出来な
いです。
なので、上場企業が取るべき戦略は、この右肩上がりが来年も
続く前提で考えるが、万が一、バブルが弾けても耐えられるよ
うな戦略が必要ということになります。
スノーピークに関しては、バブルが弾けたのが2023年12
月期だったということになります。
一番の見所は、2024年12月期にV字回復出来たのか?
ですが、彼らは MBO によって、2024年12月期を見えに
くくしました。
自分たちでリスクを取ることで株主のリスクを減らしたのか?
または安く買い戻すことが目的なのか?
実は隠れた膿を出し切るためかもしれません。
スノーピークの株式公開は2014年12月11日と比較的、
最近です。
売出価格 2300円
初値 5390円
今回のMBO価格 1250円
この株価の推移とMBO価格を見ると、
そして2023年12月の決算のスパイシーな数字と、
わずか9日後のMBO発表をみると、
相当、株主を軽視しているような気がします。
それでもファンは付いていくのか、見事V字回復するのか?
答え合わせは1年後。
展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。