「ゆるベジタリアン生活」をレビューする

4月の終わり頃から始めた人体実験
「ゆるベジタリアン生活」のレビューです。
netflix の Game Changer を観て始めたわけで
すが、その目的は、
「疲労回復力の向上」
でした。

プロのアスリートではないので、毎日、ハード
な運動しているわけではありません。
そのためか、疲労回復力の向上は感じられませ
んでした。

一方、1年ちょっと前から取り組んでいる体脂
肪率15%計画に対しては、むしろ、逆の結果
が出ています。(プラス1%程度)

当初は、体脂肪率を下げつつ、疲労回復力が上
がればいいと思っていたのですが、期待する効
果が得られませんでしたので、一旦、私の人体
実験は終了することにしました。

私のベジタリアン生活は、宗教的な制約や道徳
的な理念で始めたわけではないので、他人が肉
を食べていても何とも思いませんし、肉しかな
かったら食べていました。
「食べたいのに我慢している」わけでは無かっ
たので、「ストレスでイライラ」も無かったで
す。
食事選びの時に、周りの人には迷惑をかけたか
もしれません。

ベジタリアンを経験して良かったこと、悪かっ
たこと、ベジタリアンの課題を考えてみたいと
思います。

【良かったこと】
・料理が楽
体のコントロールのためになるべく自炊をして
いる中で、肉を料理しなくていいので、目茶苦
茶、楽でした。
オートミールと納豆をメインに、ブロッコリー
やサバ缶、豆腐、キムチを足すだけ。
カレーも相性いいですね、インド発なので。

・腸活
食物繊維は、かなり豊富に摂取出来ました。
1日30gは摂れていたと思います。
(厚労省の目標は成人男性1日21g以上)

・畜産や酪農について考えた
善悪ではなく、畜産について考えました。
チーズの勉強も並行して行っていたので、酪農
についても考える機会がありました。

・大豆ミートに慣れた
ミンチレベルの大豆ミートですが、これはこれ
でアリでした。実際に環境負荷の問題から、代
替肉が使われていく可能性があるので、慣れる
に越したことはないと思います。

【悪かったこと】
・食べられるものがない!
私はゆるベジタリアンでしたので、卵、乳製品、
魚は食べていました。実際にタンパク質を動物
由来以外のものからのみ摂取しようとすると、
今の日本では選択肢は非常に少ないです。
つまり、

・食事が単調になる
ということです。決まったものしか食べなくな
ります。迷わない、という面もあります。食の
スティーブジョブズ方式とも言えます。
服は毎日同じ服でも良いのですが、食物が単調
になると、

・栄養素が偏る
糖質制限との相性は良くなくて、ビタミン類が
不足しがちになった気がします。
結果、

・体作りが停滞する
トレーニング強度をあげても、効果が出るのに
時間がかかった気がしました。

【課題】
・ベジタリアンに対する理解
世間では、ベジタリアン=ヒステリック とい
うイメージが強いようで、あまり、歓迎されて
ない印象を受けました。
価値観の押し付けは、双方良くないので、お互
いの立場を理解する世の中になれば良いと思い
ます。

・名前が悪い
ビーガン、ベジタリアン というと、ちょっと
変わった人、というイメージですが、精進料理
というと、ちょっと高級な伝統料理っぽく感じ
ませんか?
「殺生」という考え方は仏教由来のもので、比
較的日本人には浸透している概念だと思います。
精進料理は健康や環境云々ではなく「殺生」に
通じるので、分かりやすい。

【結論】
みなさんも一度は経験してみることをオススメ
します。
ハマって「精進料理チェーン」を開業されたら
応援します!

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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