価値を提供する

弱者の戦略として群馬県高崎市にある「まるおか」
のやり方は参考になります。

6万平方メートルを超える巨大ショッピングモール
「イオン」の隣に、まるおかはあります。その売り
場面積は145坪。巨人対小人の構図です。

まるおかのコンセプトは「おいしいものだけを売る」
というスーパーではある意味当たり前のものですが、
徹底しています。
隣のイオンの2-3倍の価格設定をしています。

「値段だけで食べものの価値を判断するのではなく、
自分の下で判断すべき」

という教育を来店客にしています。

安いことは小売の正義の1つだと思います。
こだわりがあれば高くても売れる、ほど世の中は甘
くありません。
現に、まるおかのやり方を導入しようとするスーパー
がいくつもありますが、たいていの場合、失敗に終
わることが多いようです。
「品揃え」で売るのはなく「目利き」が必要なんで
すね。
何がおいしくて、何が求められているか、を理解す
ることが大前提にあるようです。

食は体を作り命につながるからこそ、そして、隣に
イオンがあるからこそ、成り立っているのかもしれ
ません。

アパレルで考えてみるとどうなるのでしょう。
まずは、衣の究極的な役割についての再定義から必
要だと感じます。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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