新しい仕入先を探さなければならない理由

こんにちは。伊藤忠商事から独立して12年、アパレル業界24年 展示会オンライン 吉川です。今日は「新しい仕入先を探さなければならない理由」と題して、ブログを進めたいと思います。

目次

  1. 取組みとは何なのか??
  2. 新しい仕入先に期待すること
  3. 強い仕入先が強いビジネスを生む
  4. 最後に
  5.  

1.取組みとは何なのか?

皆さんは、今、何社ぐらいの仕入先から仕入れしていますか?

10社?20社?それ以上?

 

「仕入先を増やすな」

「取組み先に集中して発注をしなさい」

「新規の仕入先はいらない」

 

など言われてませんか?

 

では、今の仕入先に100%満足しているか?というと、そうではないと思います。

 

「値段が合わない」

「提案力がない」

「小ロットやってくれない」

 

など、いろんな不満があると思います。

つまり、今の仕入先との関係を深くすること=取組みでこれらの課題を解決しよう、という意味です。

皆さんからすると

「そんなこと言われんでもやってるわ。」

完璧な結果が出ないから不満が発生するんです。

 

例えば、取組みが始まった頃は、いい関係でも、時間が経つにつれてライバル会社も下をくぐってきますから、現状維持=衰退 となることありませんか?

常に自分達も改善していかなければいけないんです。

 

でも「上から言われているから仕入先増やせない」という声が出てきそうです。

 

上の人の目的は、「取組む」ことではなくて、「利益を出す」ことで、その手段の1つとして「取組み」を進めています。取組んだ結果、利益が出なければ、意味がありません。

 

今の取組みで利益が出ないのであれば、客先を変えるか、取組先を変えるかになります。

2.新しい仕入先に期待すること

取組みをしている仕入先は、いわば、1軍の仕入先です。

1軍の仕入先も、最初から1軍だったわけではなく、3軍→2軍→1軍と勝ち抜いてきたわけです。

新しい仕入先を探すことは、将来の新たな1軍の仕入先を探すために3軍から始めるということなんです。

もう一つ、重要なことは、新しい仕入先と情報交換することで、1軍の仕入先にフィードバック出来る良い情報があるかもしれない、ということです。

他社の事例を出すことで、1軍の質も向上することが期待できます。

 

「結局は新しい仕入先を探しても発注出来ない」と思うかもしれません。

その通りです、発注できるところは10社のうち1社かもしれません。しかし、新しい仕入先を探していなければ、ジリ貧になっていくことは明白です。

同時に、1軍の仕入先も、皆さん以外の販売先探しています。取組みといいながら、もっといい条件で取引できる販売先探しています。

 

つまり、取組みというのはお互いが依存するのではなく、対等の立場で切磋琢磨していく関係だと言えます。

 

3.強い仕入先が強いビジネスを生む

アパレルOEMのビジネスでは、最終的には、強い仕入先を持つことが強いビジネスに繋がります。他社よりも強い仕入先が最大の差別化になるからです。

 

強さは、皆さんのビジネス環境や客先の環境によって指標は変わりますが、アパレルOEMビジネスの基本は、納期、品質、値段の3要素ですので、これらの点で差別化が図れる仕入先が強い仕入先と言えるでしょう。

 

サンプルが早い、とか、提案が早い、なども大きな差別化ポイントになります。

 

新しい仕入先の開拓を進めながら、取組先にも真似すべき点をフィードバックして、更に、新しい仕入先を3軍→2軍→1軍に導けるような仕入先政策をとってはどうでしょうか?

 

4. 最後に

新しい仕入先を探すことは、決して悪いことではありません。1軍の仕入先だけというのは、非常にリスクがあります。常に手持ちのカードを新しく入れ替えながら、強い仕入先を作っていくことが重要です。

 

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この本は読んだほうが良いです。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。