おはようございます。
京都エモーション 吉川です。
今週は、「ルルレモンの次の一手」です。
皆さん、エストニアってご存知ですか?
私が知っているエストニアは、「バルト3国の1つで、少し前まではソ連?ロシアだった」ということだけでした、友達から”next innovation”というエストニアの会社を紹介してもらうまでは。
エストニアはskypeを生んだ国でスタートアップ大国で、国の戦略としてデジタル国家を目指しています。国民が所有しているIDがあらゆるものに紐付いていて、納税や投票までもクリックで行える国です。なので、エストニアでは、税理士や会計士の仕事が急速に減っているそうです。
また、電子市民という制度を取り入れており、世界中から市民を集めています。
一方、自然も多く残されておりWHOは、「世界で一番空気がきれいな国」としてエストニアを発表しました。
アパレル業界ですぐに役に立つことはないと思いますが、非常にオープンでデジタルを推進しているエストニアには、何か大きなヒントが落ちているような気がしています。
IT業界はともかく、まだ一般的には知られていないエストニア、いっちょ噛みするなら、今です。
もやもやしている人も、何かヒントがあるかもしれません。
7/9 zoom のイベントの詳細は、下記、instagramを御覧下さい。
https://www.instagram.com/p/CCGYV9MBPbm/?utm_source=ig_web_copy_link
皆様のご応募 お待ちしております。
ルルレモンの次の一手
先週の7picksでも取り上げましたが、「ルルレモン」がオンラインフットネス講座を提供する「ミラー」を5億ドルで買収しました。
https://www.seventietwo.com/ja/business/lululemonAcquiresMirror
以下、引用です。
“元バレリーナのブリン・パトナム(Brynn Putnam)が設立したミラーは、鏡型のデバイスを使用してオンラインでフィットネス講座を提供。鏡型デバイスの大きさは132×56cm、厚さは2.5cmほどで、価格は1495ドル(約16万6,000円*)。月額利用料は39ドル(約4,300円*)で、個人トレーニングだと1回あたり40ドル(約4,300円*)が別途かかる。この鏡を使ってトレーナーの動きを見たり、自分の姿勢をチェックしながらトレーニングを行う”
スマートフォンとも連動しています。
先日、サイクリングのアプリ zwift を紹介しましたが、限りなくリアルに近いバーチャルなサービス、また、テクノロジーを駆使したリアルなサービスは、これからもどんどん増えます。
ルルレモンの狙いは、ミラーユーザーを囲う、というよりは、ミラーによってオンラインフィットネス市場を広げることで、結果、ルルレモンユーザーを増やす、ことだと思います。
reebok がcrossfitやスパルタンレースをやっているのと同じような戦略です。
今あるパイを取り合うのではなく、もっと大きなパイを作ること。
日本のアパレル業界で行われていることは、果たしてどうでしょう?
”トキ”がなければ、”トキ”を作らないと。
アパレル業界のニュースを7つ選ぶ #7picks は、こちら
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展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。