こんにちは。伊藤忠商事から独立して12年、アパレル業界24年 展示会オンライン 吉川です。今日はアパレルOEMビジネスの失敗のポイントについて考えてみます。
皆さんは、アパレルOEMビジネスで失敗したことありますか?
・本生産の納期が遅れた
・展示会サンプルが間に合わなかった
・物性が通らずに、納品できなかった
・店頭で不良が見つかって回収になった
・不良品がネットで販売されていた
・針が出た
私も24年アパレルOEM業界にいますので、数多くの失敗をしてきました。一番最初の失敗は入社1年目の3月で、韓国で綿のブロードにさくらんぼの総柄のプリント生地3000mを全てやり直さなければならなくなったというものでした。その経緯などは、また改めてまとめたいと思います。
失敗した結果も色々あります。
・値引きになった
・キャンセルになった
・出禁になった
経験を積んでいくと失敗はどんどん減ります。
また、同じ工場と長く付き合っていると、その工場での失敗も減ります。
同じく、同じお客さんと長く付き合っていると、失敗も減ります。
長い時間は失敗を少なくします。お互い理解できることが増えていくからです。
では、短い時間だと必ず失敗するのでしょうか?もちろん、そうではありません。
初めてのやり取りでもうまくいく工場、お客さんはあります。
つまり、失敗の多くは、コミュニケーションのミスが原因になっていて、お互いのコミュニケーションが上手くいけば、大きな失敗にはならないと言えます。
失敗の原因になっているコミュニケーションのミスを減らすためには、どのようにすればいいか?
大前提として、「伝えたから大丈夫」と思わないことです。
そして、こちらから伝えたことを相手が理解することが重要なので、それを確かめなければいけません。
簡単に確かめる方法があります。それは、こちらから質問することです。
そしてその答えが、こちらの意図するものか、分かりやすいか、を見ます。
それによって、相手の理解度を測ったり、得意不得意を見たりします。
相手の答えがこちらの質問の意図と異なっている場合は、相手に問題があるのでなく、相手に理解させることが出来なかった「こちらのコミュニケーションミス」と考えるべきです。
こうすると、こちらの伝え方も上手くなりますので、全体として、失敗が減ります。
アパレルOEMビジネスの失敗の80%はコミュニケーションのミスによるものです。
そして、コミュニケーションに対する考え方を変えることで、そのミスは減らすことが出来ます。
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展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。