思い込みの弊害

思い込みの弊害

思い込みの弊害、感じたことありますか?
私は、以前、自分の思い込みの弊害に衝撃を受けたことがあります。

それは、「誰でもワイン会を開催することが出来る方法」というテーマのセミナーを受けた時のことです。

当時、私は一度だけワイン会なるものに参加したことがあって、それは、二子玉川のレストランで開催された20人ぐらいのワイン会でした。10種類ぐらいのワインを飲みながらいろんな人と話をする、ただそれだけですが、気分転換にもなるし、良い印象しかありませんでした。

「ワイン会」=「レストランを借り切って20人ぐらいで知らない人同士が集まって、ワインを飲みながら話をする会」で、「ワイン会」の開催というのは、非常にハードルが高く、経験豊富な人にしか出来ないものだと思っていたので、「誰でもワイン会を開催出来る」というのはどういうことだろう、と思いセミナーを受けてみたわけです。

そのセミナーの1つ目のテーマが、「ワイン会とは何か?」でした。
皆さんは、「ワイン会」とはどのようなものだと思われますか?
私と同じようなイメージを持たれる人が多いと思います。

そして、その答えは「2人以上が集まってワインを飲めばワイン会」というものでした。

私は、この答えに衝撃をうけました。

恐らく多くの人が「それはただの飲みでしょ、飲み会ですらない」と言うかもしれません。考え方は人それぞれなのでどちらも正解なのですが、自分の思い込みで勝手にハードルを上げて行動できないぐらいなら、思いっきりハードル下げて行動したほうが、楽ではないですか?
最初から20人の知らない人同士が集まってワインを飲むなんてことはありえないので、最初は2人から始め、次に3人4人と少しづつ増えていけば、それで十分でしょう。
このように考えると、自分の中のハードルが下がって、様々なことが始めやすくなります。

では、私たちのアパレル業界ではどうでしょうか?
このような古い業界では、多くの思い込みが存在しています。
「昔こうだったから、今もこう」とか、「こんなやり方やったことないから、出来ない」とか、「あの人だからできるのであって、私には無理」とか。

そのような思い込みの結果、多くの人が可能性を失っています。

実は、思い込みが激しい古い業界の方が、その思い込みをリセットすることで成功しやすいのかもしれません。新しい素材や新しいデザインを生み出すことだけがイノベーションではなく、古い考え方をリセットするだけでも大きなイノベーションに繋がる、と考えると、明るい未来が見えにくいアパレル業界にもチャンスが転がっている気がしてきました。

今週も、何か新しい視点で物事を見ることが出来ますように。

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吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。