アメリカのエシカルアパレルから学ぶべきこと アパレル業界の〇〇な話 20200907

アメリカのエシカルアパレルから学ぶべきこと

今週の7PICKSで取り上げたニュースですが、
米国発のエシカルファッションの新星「Apparis」が欧州に進出
https://forbesjapan.com/articles/detail/36728

という記事がありました。

要約しますと、

・社会的意識の高い消費者らは、動物性食品を一切摂らないだけでなく、ファッションにおいても動物を犠牲にしないライフスタイルを好んでいる。
・フェイクファーの冬用アウターを展開しているアパレル企業「Apparis」が300万ドル(約3億2000万円)の資金調達を実施した
・その会社のベストセラーアイテムと呼べるのが、230ドルのGoldieジャケット(パーカー)

これはFORBES JAPAN の記事なのですが、確かにリアルファー、リアルレザーは、ここ数シーズンコレクションでも敬遠されつつありますので、この流れはあります。では、リアルファーの代わりがフェイクファーなのか、というと甚だ疑問なのですが、実際にはこのアパレルは300万ドルを調達してヨーロッパ市場を攻めに行くわけですね。そして、そのフェイクファーのベストセラーが USD230 のパーカーって、メッチャクチャ高い、です。

ここで、「そんなもん売れんのか?」「日本では通用しない」と言って切り捨てるのは簡単な話ですが、なぜ出来なかったんだろう、今からでも出来ることは無いのか?と考えたいですね。

製品が良いのか?
プロモーションが良いのか?
セールス方法がいいのか?
コンセプト(表・裏)がいいのか?
違う切り口で出来るものは無いのか?
日本ではなくてアメリカなら出来るのか?

やること、やらないといけないことは山ほどあります。

あなたならどこから手をつけますか?

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吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。