「中国のzara」は供給地だから成立する

「中国のzara」は供給地だから成立する

わたくし、不勉強でこのブランドのこと全く知りませんでした。

「中国のZARA」と称されるアパレル越境EC「SheIn」、2020年の売上高が100億ドル近くに
https://36kr.jp/112294/
https://www.shein.com/

「中国のzara」と言われる中国のShelnの売上が100億ドルになるそうです。
SheIn は、usd10 前後の商品を毎日数千点投入するEC専業アパレルで、ターゲットは、中国国外の新興国のみ。ファッション未開拓の中東やインドなどで先行しています。中国国外対象なので、中国での知名度は低いです。

足元に14億人の市場が広がっているのに、中国内販はすでに飽和している市場なので、中国国外に目を向けるのはすごいことですね。

ファッション未開拓市場なので、顧客の嗜好も細分化されていないと想像できます。日本のファッションの市場初期と同じく、売れ筋の安くかわいい服を投入すれば良さそうですね。

日本のアパレルは、日本の市場の競争が激しくなった時に、マーケットを細分化して生き残ろうとしてきましたが、SheIn は今までのノウハウを活かせるマーケットを探しに行ったわけです。

当然、多くの失敗もあったでしょうが、いまや100億ドルの売上があるというのは、成功していると言えます。

このような動きが出来た背景には、2つのことがあると思います。
1つ目は、中国のファッション市場の成長過程を目の当たりにしてきたことです。
ファッション未開拓の地でも、スマートフォンの普及によって情報はあふれています。タイムマシン経営をするなら、どこで勝負できるか、を考え、今のビジネスに結びついたのでしょう。

2つ目は、中国が世界的な供給元であったことです。
広州の市場を見たらよく分かりますが、中東やアフリカから商品の買い付けに来ている人が多くいます。そして自国で商品を供給できることは、スピード面、管理面でも非常に大きなメリットがあります。日本では実質アパレルは生産出来ないので、日本のアパレルが新興国向け専門アパレルを立ち上げようなどと思わないのは理解できます。

昨年来、日本のアパレルの海外展開を考えてましたが、もしかすると、新興国に参入したほうが成功しやすいのかもしれないですね。

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