アマゾンの会議には、誰も座っていない椅子が1つあるそうです。
そこには、目に見えない「顧客」が座っていて、アマゾンでは常に顧客視点を失わないようにしています。
アパレルブランドの顧客視点というのは、どのようなものになるでしょうか?
アパレル凋落の原因の1つは、この顧客視点が欠けているからだと断言します。
いい素材
いい縫製
いいデザイン
いい価格
いい接客
の5つを消費者は求めているので、これらのバランスをどのように突きつめていくか?が通常、アパレルの経営のテーマです。そして、どのアパレルブランドも、自分たちの強みと照らし合わせて、このテーマを解決しようとしています。
確かに消費者が商品を購入するときはこれらの要素に納得した時でしょう。
そして消費者が商品を購入した時点で、アパレルブランドの仕事は、一旦、終了します。
だから、接客技術を磨いたり、セール用の商品を作ったり、SNSを活用したり、全ては販売すること、お客様にお買い上げしていただくことに注力しているわけです。
これは、本当に顧客視点といえるでしょうか?
アパレルブランドの顧客視点とは、何なのでしょう??
相手の立場に立って考えると、自ずと答えが出てくると思います。
接客やプロモーションの技術が向上すればするほど、顧客満足度は下がっていく、という負のスパイラルに陥っていきます。
機能素材が顧客から支持される理由も見えてきます。
決して、ポップや下げ札が重要なのではありませんよね。
皆さんは どうお考えですか?
ご意見、ご感想は、info@tenjikaionline.com 吉川まで。
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展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。