新しいビジネスモデルに対応すること

新しいビジネスモデルに対応すること

ギャップやラルフローレンなどアメリカのアパレルでは、レンタル事業や古着の下取りとリセールで稼ぐビジネスモデルが定着しつつあるようです。
Z世代は服を購入する時にも、リセールバリューを考えていたり、本当にそうなっているのかは別にして、環境保護のために新品を買い控え、古着を買う人が増えていたりするので、当然の流れと言えます。

私たちのような製品の生産をする仕事は、新品の買い控えが進むと、仕事は減っていきます。ですから、お客さんの変化に合わせてビジネスを変えていくことが必要になります。

アメリカでは、アパレルのレンタル事業の下請けとして、顧客からの受注、発送、返却品のクリーニングや直し、商品管理までを一括で行うスタートアップが存在します。
アパレルは月会費といる安定した収入が重要なので、レンタル事業は今後も増やさざるを得ないため、レンタル事業のオペレーションの外注は今後も増えることが見込まれます。

古着の下取りとリセール事業でも同様に、そのオペレーションを行うスタートアップが存在します。

レンタル事業のオペレーションも、古着の下取りとリセール事業のオペレーションも、既存の業者で十分対応出来そうな気もするのですが、ワンストップで出来るところがないので、スタートアップが生まれて来るのでしょう。
ポイントはワンストップなので、既存のサービスを組み合わせて最適化するることが出来れば良いだけ?? そんな簡単な話ではないと思いますが、案外、遠くないのかもしれません。

既存のビジネスのマーケットが拡大しているときには、シェアの拡大がビジネスの拡大につながるので、シェアの拡大は非常に大切な指標ですが、新しいビジネスモデルが生まれて来ると、そこへの対応力が求められます。アメリカや中国ではビジネスの新陳代謝が激しいので、アメリカと中国を見ていれば、タイムマシン経営と言われる後出しジャンケンがやりやすいとも言えます。実は、日本で勝負することは、恵まれているのかもしれませんね。

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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