トガる丸井のビジネスモデル

トガる丸井のビジネスモデル

7/11(日) の日経MJのトップ記事
「売るのは体験 トガる丸井」

 

丸井のビジネスモデルの変化

関西育ちの私には馴染みの少ない丸井ですが、もともとは学生さん向けの若いブランド中心に消化仕入の百貨店型のビジネスをしていました。そして、分割払いするために、通常、カードを作れない学生さんに向けて丸井カードを発行することで金融でも利益を上げている百貨店というイメージがあります。
その丸井の売り場作りが、百貨店型から定期借家契約を結び家賃収入で稼ぐショッピングセンター型に切替始めたのは、2015年3月期からでした。


モノを売らないビジネスモデルへ

その丸井が今、モノを売らない百貨店としてビジネスモデルの転換を進めています。
そのテーマは「オンラインとオフラインを融合するプラットフォーマーになる」というものです。

数年前からD2Cブランドと言われる「FABRIC TOKYO」や「バルクオム」に出資し、その店舗展開を支援してきました。

当時、わたしはそのニュースを聞いて「既存のブランドが売れないからって流行りに逃げるとはなんとイージーな!」と思っておりました。

それが今回、日経MJの記事を読んで、丸井の狙いが分かりました。

 

丸井の狙い

 

D2Cのビジネスは、ネットを使って直接消費者に商品を届けるモデルで、ネットネイティブのブランドが多いです。ですのでデジタルマーケティングには長けているのですが、リアルマーケティングには弱い。
そして消費者から見てみるとD2Cブランドの弱みは実店舗が無いことです。実店舗があると実物を見たり触ったり試したりする機会があるのですが、ネットでしか販売されていないと、口コミやインフルエンサーの情報を元に、初回は「えいや」で買ってみるしかありません。
このハードルは、相当高いと想像できます。

丸井は家賃収入中心のショッピングセンター型に変わることで、D2Cブランドの誘致に成功しています。

丸井が提供しているソリューションとは

つまり丸井が提供しているソリューションは、
「消費者にD2Cブランドの商品を触る機会を提供する」
ということになります。
結局、消費者の悩みのソリューションを提供することが、ビジネスモデルの根本にあることが分かります。

あなたは消費者にどんなソリューションを提供できますか?

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吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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