先週の日経MJで、アマゾンが先行している商品のスキャンとレジが不要になる技術についての現状のレポートが載っていました。
アマゾンが積極的にリアル店舗で進めているジャストウォークアウト(JWO)テクノロジーは、その技術の進歩により、小型店舗ではなく、普通サイズのお店にも導入が進んでいるようです。
消費者は入店時に改札を通ります。頭上には無数のカメラが設置されており、店内では常に監視された状態で買い物を行います。画像解析だけでなく、重量計も組み合わせることで、誰が何を買ったのかの特定がより正確に行われています。
数ヶ月前よりもカメラの数が減ってきた結果、監視されている感も減ってきており、また、消費者の慣れもあり、不快感が和らいでいるようです。
日本ではコンビニやスーパー、ユニクロやGUのセルフレジがようやく普通になってきたレベルで、だいぶ遅れています。
アマゾンが積極的にJWOテクノロジーの開発を進めているのは、自社店舗のホールフーズやアマゾンゴーで利便性を高め顧客満足度を高めることが目的ではなくて、この分野でもプラットフォーマーになってリアルでも小売を牛耳ろうとしているからですよね。恐ろしい。
小売で史上最大の革新はセルフサービスの発明と言われていますが、バーコードスキャンが不要になることは、史上2番目の革新になる可能性を秘めていると言われています。
どんどん日本が取り残されていくようですが、何とか食いついて行って欲しいです(他人事)。
展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。