ユニクロ・ノースフェイスが掴んだニーズとは?

ユニクロ・ノースフェイスが掴んだニーズとは?

 おはようございます。京都エモーション 吉川です。
 今週は、「ユニクロ・ノースフェイスが掴んだニーズとは?」です。

 今週の7picksで、少しショックだったニュースが「フランドルが改革成功で栗田社長が取締役へ降格」です。(https://www.seventietwo.com/ja/business/Flanderssucceedsinreform)
 改革が成功したのに、栗田社長が降格ってどういうこと?と思いましたので、記事を読んでいくと外部から来た人のほうが結果を出したから、創業者一族の栗田社長が平取に降格になったというものでした。しかも、その改革の基準が「営業損益の黒字化」という。もう、INED やefde はその役割を終えたのでしょうが、やめられない理由があるのでしょう。

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 ユニクロ・ノースフェイスが掴んだニーズとは?

 今週、前職の後輩でコンサルの戸田君の、FACEBOOK広告のZOOM有料セミナーを受けました。色々と有意義なことはあったのですが、刺さったことが
潜在ニーズ と 顕在ニーズ
という考え方です。

 この言葉が出てきた文脈はネタバレになるので割愛させていただきますが、直感的に思ったことが、今まで顕在ニーズにばかりアプローチしてきて潜在ニーズにアプローチしたことがない
ということです。

 顕在ニーズは表に現れているので分かりやすい反面、移ろいやすいものです。

 一方、潜在ニーズは、表には出ていないけれど、人間の奥底に眠っているもの、と言い換えられます。

 〇〇が流行っているから次はXXとか、誰々が着ている〇〇、のようなオモテの流行、言い換えれば顕在ニーズを追っているブランドは、コロナのような事態になると、大きな影響を受けるのですが、コロナの影響を受けてないブランドは、実は潜在ニーズに応えているブランドなのではないでしょうか?

 そして顕在ニーズと潜在ニーズでは、潜在ニーズのほうがマーケットが大きいのです。

 ユニクロとノースフェイスが応えている潜在ニーズは、
服は何を選べば良いのか分からないから、「そこそこのおしゃれ」と「確かなもの」が着たい
というものだと思います。ユニクロとノースフェイスの差は、「そこそこのおしゃれの度合いと価格の差」で、棲み分けされています。

 顕在ニーズに応えるものより、潜在ニーズに応えるものの方が、強いコンテンツになります。

 みなさんから見た、潜在ニーズって何ですか?

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吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。