はんこビジネスはどうなる?

おはようございます。
京都エモーション 吉川です。
今週の〇〇な話は、はんこビジネスはどうなる? です。

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 はんこビジネスはどうなる?

5/31 の news picks に下記のニュースがありました。

取締役会の議事録承認、クラウドで電子署名 法務省が容認

https://newspicks.com/news/4949769

コロナの影響でリモートワークが進んでいるにも関わらず、日本のはんこ文化のせいで、捺印のために出社しなければならない状況があり、問題視されていました。
どこよりも早い段階でリモートワークを導入していたGMOが「はんこ無くす運動」を始めたのが1つのきっかけとなり、竹本IT政策担当大臣の「しょせんは民民の話」発言を経て、今回の措置に繋がりました。
https://www.cloudsign.jp/media/20200416-takemoto-hanko/

日本の会社からはんこがどんどんなくなっていき、はんこビジネスも衰退するのでしょう。

そもそもはんこの役割は、その文書の内容に合意したことを表すことですから、はんこでなくても良いのですが、そこに信頼性を担保するためにはんこがある、と考えられます。
昔は1つずつ手作りだったものが、今では量産され、コピーする技術も高まっている現在では、はんこの信頼性も低くなっています。

となると、このインターネットの時代には、はんこが持つ意味は非常に薄くなっていますので、今の流れは必然ですね。

書類のやり取りが減っていけば、はんこビジネスも縮小の一途をたどります。
縮小した結果、はんこの価値はどうなるか?スタンプはんこや量産型のはんこの価値は低下しますが、一点物のはんこは、価値が上がりそうですね。そして、はんこに憧れる層も、一定数は出てきそうです。

アパレル業界で考えてみると、クールビズの時のネクタイビジネスも同じで、

”電力不足解消のためにエアコンの設定温度を上げましょう、ただそれだと暑いので、夏はネクタイやめましょう。”

国が率先してネクタイビジネスを破壊しに行ったとも言えます。
そのうち夏だけではなく、1年中、ネクタイをしなくなるかもしれません。

もちろんビジネスの規模としては縮小していきますが、ネクタイのオフィシャル度は上がっていき、もしかすると、ネクタイをすることに憧れる層が出てくるかもしれません。

時代の変化は自分の力では止められないので、その変化の中でどのようなポジションを取っていくのかが重要です。

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吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。