お世話になります。
京都エモーション 吉川です。
令和になって1年が経ちましたが、この1年はどんな1年でしたか?
私は、月に1度のイベントを開いたりトレーニングを始めたりワインの勉強を始めたり、新しいことに色々と挑戦させてもらえた1年だったと思います。皆さんはどんな1年でしたか?
【お知らせ】
全く仕事に関係ありませんが、今度、オンラインワイン会のホストをすることになりました。オンラインですので、参加料はもちろん無料ですが、一応、1970年代生まれという縛りがありますが、厳密ではありません。よろしければ息抜きに是非。
ちなみに、ワインの話は基本的にするつもりはありませんので。
https://enjoywine.jp/event/15430
今週は、newspicks のpick記事、fashionsnap.com から
【コロナ後:アパレル小売編】「ソーシャルグッド」を新しい指針に – 7つのキーワード
https://newspicks.com/news/4871524
”国内外のアパレル小売の現状と共に、アフターコロナの消費者ニーズと商売のヒントになるキーワード”ということで、7つの言葉が提示されています。
その7つとは、
「ソーシャルグッド」
「エモーショナル」(!!)
「エフォートレス」と「シーンレス」
「シーズンレス」
「タイムレス」
「ローカライズ」「個店経営」
「セルフケア」「セルフヒーリング」「ウエルネス」
2つめの「エモーショナル」はじめ、目新しさを全く感じないのは私だけでしょうか?
ビフォーコロナでさえ、世の中の80%の人がファッションに興味がなく消費の優先順位が既に低かったのに、アフターコロナで「エモーショナル」にファッションを消費する人は減ることはあれど、増えることはないと思います。
一番残念なのは、やはり、「ソーシャルグッド」です。
アパレル業界では、十数年前から、もちろんSDGsの前から、環境に配慮するキーワードが何度も出てきました。エコやエシカルなど、瞬間的に業界内では盛り上がりましたが、消費者の心に響くわけではなく。。。 いいか悪いかは別として、パタゴニアのように企業全体の姿勢がそのベクトルを向いていれば共感をえられますが、冷やし中華の如く、「エシカルなブランドはじめました」では消費者に刺さるわけないです。
しかし、実際には多くのアパレルで、生地屋さんで、付属屋さんで、このような手法が取られてきました、それとは逆の「大量生産大量販売大量廃棄」が行われているにも拘らず。コロナの前でも、専門紙では「サスティナビリティー」という言葉が飛び交っていました。が、それはポーズでありセールスするための言葉でした。
アパレル業界は、上辺だけではなく、中身が伴う行動をしなければ、本当にだめになっていくのかもしれません。SDGsを意識した消費活動を行わなければ、「ソーシャルグッド」という言葉も、意味がなくなってしまう。
だから、もう、新しい言葉はいらない。
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展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。