どっちが良いですか?

数年前からタイでビジネスをしています。

あるパートナーとの打合せで、
「事業を拡大したいので手伝って下さい」
と言われました。

その事業というのは
「日本語のYOUTUBE、TIKTOKなどの動画に
タイ語の字幕を付けるサービス」
とのこと。

実際にそのサービスを開始していて、
手応えを感じているから、らしいのです。

私がサポートするのは、お客さんを探すこと。
相手からの要望は、
「今からタイに進出したい日本の企業や自治体、
インフルエンサーを探すこと」
でした。

なるほど。

あなたなら、このサービスを買ってくれる人をどうやって探しますか?

実際に彼らは、自分たちで探したけれど、お客さんが見つからなかったのです。

彼らの方法は
・日本のYOUTUBEで伸び悩んでいるYOUTUBERを探す
・アジアに目を向けませんか?タイであればサポートできます!というDMを送る
でした。

私はこれを聞いた瞬間、
「完全に遠回りしている」
と思ったのですが、どう思いますか?

確かに、日本市場は飽和状態なので、世界に目を向けよう、という
風潮はあります。実際、悪くないと思います。
数を撃てば、たまたま、そうに考えているYOUTUBERに巡り合うかもしれません。
しかし、出会える確率、高いと思いますか?

私だったら
・タイで売っている日本の商品やサービスの中から、
・超大手は省いて(トヨタやユニクロ)
・タイ語のYOUTUBEをやっているか調べる
・YOUTUBEをやっていれば、中身をチェックして、自然なタイ語になっているかを
確認する。自然なタイ語になっていなければ、提案する
・YOUTUBEをやっていなければ「タイ語の字幕をつけたチャンネルを作りませんか?」と提案する
とします。

圧倒的にお客さんが見つかる確率が高いと思いませんか?

すでにタイに商品・サービスを展開している、ということは、
多くのハードルを乗り越えてきている訳です。
彼らは、あとは売ることに注力しているはずです。
だから、話が早いのです。

「日本だけじゃなくて、世界に目を向けましょうよ」
「その中でも、タイは親日国ですから良いですよ」
こんな話から始めたら、何年かかります???

このように、多くの人が難しく考え過ぎる傾向にあります。
「すでにタイで売っていたら、ちゃんとタイ語の字幕つけているはず」
「すでにタイで売っていたら、タイ人スタッフを雇って出来ているはず」
確かにタイ語の字幕はついているかもしれませんが、
もしかしたら、google翻訳かもしれません。
雇ってるタイ人の日本語レベルが低くて、正しいタイ語になっていないかもしれません。

少なくとも、0を1にするより、1を2にするほうが簡単なのです。

もっとシンプルに!もっとラクしよう!

吉川一平

展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。

~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。

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