強いビジネスを作っていくためには、
参入障壁を高くする必要があります。
弁護士や医師の免許や、商標、規制、許認可などが
参入障壁になります。
アパレルは本当に参入障壁が低いですね。
参入障壁が低いということは、競合他社が多く存在する、
ということになります。
輸入手続きも、他の商品に比べると異常に簡単ですし、
本当に、誰でも出来てしまいます。
アパレルの上代が下がり続けるのは、参入障壁の低さが
原因になっているのではないでしょうか?
今、日本の漢方薬の輸出ビジネスのサポートをしていますが、
医薬品というのは参入障壁がかなり高いビジネスです。
製造でも販売でも認可を取るためには国の非常に厳しい基準を
クリアしていかなければなりません。
日本の基準をクリアしても、相手国の基準をクリア出来なければ
輸出出来ません。
国際基準も複数あります。
ルールでガチガチに固められているので、すべての基準をクリア
するためには多くの書類と時間が必要です。
しかし、一度クリア出来ると、その後は流れていきます。
まさに「参入障壁」という言葉の通り。
スタートアップは「小さく」「早く」始めることが大切、
とよく言われますが、それにこだわりすぎると、
レッドオーシャンに飛び込むことになりかねません。
キャッシュが許すのであれば、じっくり腰を落ち着けるビジネスも
やっておくべきです。
展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。