「良いものさえ作っていれば売れる」
という考えは、老舗が陥っている失敗として
取り上げられることが多いです。
なので、モノはそこそこに、売り方を工夫することで
突破しようとしていませんか?
私は、一番大切なことは、
「商品力をつけること」
だと思います。
スペックが良いとか、原料に希少価値がある、とか、
手作り、という意味ではありません。
ここでいう商品力は、
「ターゲットの人たちが欲しがるもの」
という意味です。
ここさえきっちり出来ていれば、必ず、売れます。
ターゲットの人たちが欲しがるからです。
ただ、アパレルのターゲットと、私たちのターゲットが
違うことは認識しておくことが必要です。
消費者は、安さのみを求めているわけではありません。
アパレルの人は、同じものであれば安い方を選びたいと
思っているはずです。
アパレルは利益を出したいと思っていますが、
消費者は買ったあとのことを考えているからです。
アパレルが欲しがっているのは、
「品質がいいけど、安い」とか
「素材がリスクされているけど、安い」とか
「小ロットだけれど、安い」など、
「〇〇だけれども、安い」というものが多いと思います。
私たちの立場でいう商品力は、自分たちに出来る「安い」を
磨くことだと思います。
展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。