ニューヨークのレストランで福岡の辛子明太子を売る話が好きです。
ダイヤモンド・オンライン
「ニューヨークで明太子がバカ売れした秘密
https://diamond.jp/articles/-/230188
まとめると、
1)もともと英語の直訳で「Cod roe(タラの卵)」として
メニューに乗せていた
2)魚を食べる文化のないアメリカでは食べられず
3)名前を「HAKATA Spicy Cavier」に変えた
4)爆発的に売れ始めた
5)結論「人は言葉を食べている」
明太子をキャビアと言っていいのか?
という疑問はさておき、ここで大切なことは、
明太子を再定義したことです。
同じものでも場所と言葉を変えれば生まれ変わることが分かります。
新しい市場を獲得するために、無いものを提案することはかっこいいし、
分かりやすいですが、誰にも分からない当たるか外れるかという未来を
「とりあえずやってみる」
「やってみなければわからない」
という精神論だけで進めることには違和感を感じます。
今あるリソースを活用する方法はないか?
違う市場に適した提案方法があるのではないか?
使う言葉を変えることで刺さる市場があるのではないか?
ニューヨークの明太子から分かることは、
サービスも変わっていない。ターゲットも変わっていない。
変わったのは、言葉だけ。だから「言葉ってすごい」。
だけではなく、
今あるものをどうやって届けるかを試行錯誤することの重要性
再現性を高めるためにロジカルに行うことの必要性
だと思います。
今のビジネスを
ミラクルに頼っていないか、
感性だけで行っていないか、
簡単に諦めていないか、
やりきったのか、
追求していきたいですね。
展示会オンラインの主催者です。アパレルOEMのビジネスをして20数年の、そこそこベテラン。ある工場の社長から付けられた呼び名 「カットソーの貴公子」 は使ったことありません。
~略歴~
京都大学経済学部卒業後、伊藤忠商事株式会社へ入社。 退職するまでの12年間、アパレル部門で製品OEMビジネスに携わる。 2008年独立し、株式会社京都エモーションを設立し、現在に至る。